売れますけど売りません
営業戦術最近、よく言われることがあります。
「野口さんって何でも売れるんですか?」
私の答えはこうです。
「はい、売れますけど、売りません。」
つまり、商品とは販売者が決める部分もあるのです。
ここに、ひとつのボールペンがあって、これをあなたはいくらで買いますか?と2~3人に問うと大抵ばらばらの金額が返ってきます。
つまり、同じものでも人によって物の価値観が違うんです。
その価値観を決めるのが営業なんです。
極論で言うと、良い悪いは別にして10円という方もいれば1万円という方もいるわけです。
これを、営業の技術で10万円に価値を見せるということが出来るのです。
しかし、このような営業は本道ではありませんしすべきではないのです。
物を購入した後に、人は冷静に考えます。
今回は得をしたか損をしたかということを・・・
10万円で買った方はほぼ100%損をしたと考えます。
すると、今まで取引をしていただいた顧客は当然怒り、クレームになります。
クレームの連絡を入れていただけるところはまだ、修復の糸口になりますが、黙っているところはもう2度とこちらを向いてくれません。
大事になり、結果、ルートをつぶし自分の首を絞めてしまいます。
我々が商材にこだわるのはこの為です。
以前、取引があった所でこれと似たようなことがありました。
東京で販売するから、値段を単純に高くする。
つまり、利益だけを上乗せし、価格を高くする。
これは、火を見るより明らかで私は、結果、いくつか取引先を失いました。
我々、営業は常に3Winの精神で商品を販売・提案・情報収集しなければなりません。
購入した者の「買って満足」の喜び
我がオフィスと契約したクライアントの「任せてよかった」の喜び
そして、我々営業マンが「お客様が喜ぶ笑顔を見れる」喜び
この3Winがとっても営業にとって大事なんです。
ですから、いい加減なものも販売できません。
だから、「なんでも売れますけど、売りません」なんです。
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この後2社ほど大手アパレルを渡り歩きます。
そしてファッションデザイナーとして独立。
そんなところに、とある方から、会社設立をするとの事で一緒にやらないかとの誘い。
ここで、一緒に仕事をした社長の営業力がすごいんですね。
南極で氷をエスキモーに販売をするような営業なんです。
どんなものでも、ホントに売ってしまうのです。
すごいというより恐いくらいです。
種を明かすと、この方の営業は私の営業力の基礎とも言うべき心理学の営業力なんです。
ここで、完全に私は営業に取り付かれてしまいました。
すごく面白いんです。仕事をして、こんなに充実したのは初めてでした。
営業成績はぐんぐん伸び、一時期は部下が50人ぐらいにもなりました。
しかし、営業が出来る=経営ができるではありませんでした。
社長のずさんな経営が露出し、あえなく倒産。
私は、また、路頭に迷うこととなりました。
このときに手元にあったお金が1000万。
これをどう使うかを、無い頭で必死に考えました。
そこで出た結論が、なんと自分自身に投資をしようということでした。
笑うかもしれませんが、これは重要なことなんです。
ちなみに、貯金しようとは一切思いませんでした。
なぜなら、このとき私の人生は自分自身の営業力に賭けようと思っていたからです。
その為には自分を磨く=自己投資が必要と考えたました。
この経験は、今しか出来ないと感じてたんですね。
そしてこの発想の根本は、以前のデザイナーをしてたころの自分のデザイン力よりも、
後者の営業力の方の将来性を選んだのです。
このあたりからでしょうか、営業は技術職であると思いはじめたのは。。。
そんなこんなで、この1000万円でまず自分が欲しかった車を買いました。
これがあれば、何もいらないというものが欲しかったのです。
そして、残りのお金でとことん遊びました。
昼夜問わず、遊び=営業の勉強をしました。。
そして、これらの経験を生かして化粧品会社に入社。新規開拓部隊に配属されました。
まったく知らない場所で、知らない商品を売る。
営業を追求したことが無い方は難しいように思えますが、
私の中で営業カテゴリーは一緒なのでそんなに難しくはありません。
知識さえあれば、後は営業力の応用ですから。
そして、入社して3ヶ月目にNO1になりました。
NO1にはNO1になるなり方があるのです。
ここの会社で、誰も成し得なかったような営業成績を上げ、
誰も貰うことが出来なかった給料を貰うことが出来ました。
そして、個人事務所OFFICE FIEとして独立。
2008年株式会社セールスニーズhttp://www.salesneeds.jp/のオフィスを東京銀座に設立。
営業のマーケッティングから販売力を上げる為の商品企画、実戦販売。
そして営業から得た情報をまた、商品にフィードバックを繰り返し、
商品が市場性のあるものに仕上げていくということを提案させていただいています。